いつも感じている事 各社素晴らしい釣果と宣伝であらゆる商品を売っている しかし、私は何時も感じている。魚の沢山いるところで最高のシーズンに最高の腕の人がテストをして沢山釣れた結果を元に販売した物が激戦区の我々のフィールドでしかもサンデーアングラーが結果を出せるのか? 身近なポイントで釣りを楽しむ我々には遠征でヒラマサ入れ食いとか、マグロ入れ食いなど夢の話である ルアーのテストは身近なフィールドでしてもらいたい。そこで結果の出るものを使いたい、そんな事を何時も感じているのは私だけでしょうか? |
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ルアー製作の動機 平成19年頃からキャストの釣りが盛んになり、道具の進化も助けて、ブリ、ヒラマサ、マグロなど身近に各地でキャストで狙える状況になってきた、(昔はキャストはアンダーのみとかの制約があったり、ジギング船のついでの釣行だったり、マグロを狙える船やエリヤは全国でも少なく一般的ではなかった)時期を同じくしカーペンターガンマの小型が登場し爆発的な人気と釣果でオークションでは定価の3倍にもなる異様な人気にまでなり、釣り師の中にはガンマでなければ釣れ無いとまで思っている方まで出てきていた。簡単に手に入れば問題ないが生産個数が少なく手に入れるのは至難の技であった。そこで、ガンマと同じコンセプトでしかも安くて釣れるルアーが出来ないか考え製作に着手した。 |
開発の過程 困難な問題が山積みでの製作開始 はじめは木で製作してみたが、同じ材料でも木目などで比重やバランスが変わり調整は誠に困難で同じものが2個と作ることが出来ない、プロペラ製作などに使う木は比重やバランスは抜群だが同じ物を大量に作るにはNC旋盤が必要でそんなお金は無い(涙) そこで、発泡ウレタンを材料に製作を開始する事にした |
ウレタンが沈む? 発泡ウレタンは給水しないと思い込んでいたが、比重の軽い材料は水圧で水が浸透し何匹も釣りハリで穴が開いたものはブクブクになる物が出てきた、困った! バルサなどの素材も同じで給水し動きが悪くなるそれを回避する為に大量の塗装でコーティングし補強している、しかし、大型のハリを使うソルトでの使用は過酷でどんなに皮膜を厚くしても穴は開くし、塗装回数を増やす手間を考えると安価な物にはならない。 給水しない比重の重いウレタン素材を使い浮力のある物を作るという、不可能に近い事に挑戦する事になってしまった。 試作を繰り返し、発泡ウレタンと高浮力素材の2重構造に答えを見つけ製品化に成功した |
試作の山 いったい何個作ったのだろう?100個以上の試作ルアーが転がっている。気力がなくなりそうになる しかし、自分が作ったルアーに魚がヒットした時はたまらない快感だった 何匹も釣り、何回も投げ、少し削って、また投げる。なかなか納得が出来ない バランスと形と素材で試行錯誤の連続である 試作したルアーを出船のたびに一般ユーザーの、お客様に投げ続けてもらい。 フィーリング、泳ぎなど意見をもらい、皆さんの意見を最大に取り入れバランスと形は完成した |
釣果は? 隠岐近海、地元近海で出船のたびに投げてもらい ブリ、マルゴ、ハマチ、ヒラマサ、スズキなど驚くほど釣れた ナブラがあるときは当然にしてヒットの連続で、シャローでの誘い出しでは抜群の釣果をたたき出した マグロにも良い結果の報告を頂いている。私も誘い出しでクロマグロを数匹ゲットしている |
初期型試作品 |